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アジアにおいてコロナウイルスがストリーミングに及ぼした影響について

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アジアにおいてコロナウイルスがストリーミングに及ぼした影響について

先日の記事でCIS及び欧州と米国におけるコロナウイルスの影響について論じました(英語版)今回はアジア、中でも、日本、韓国、ベトナム、インドネシアとタイにフォーカスしてみました。

3月と4月の伸びと隔離措置の実施がTwitchでのアジアにおけるストリーミングにどのような影響を与えたかについてお話しします。

チャートにおける変化はこれらの国における隔離措置の変化に影響を受けています。また、これらの地域においてTwitchが必ずしも主要なストリーミングプラットフォームではなく、また、アジアの中でも日本語・韓国語・タイ語に焦点を置いている点を考慮に入れる必要があります。

日本語


日本もコロナウイルスに対して、迅速な検査と感染者を隔離するという同様の戦略を取りました。日本政府は国民の良識を頼りにして、公共の場所は閉鎖しませんでした。

そのようなアプローチの影響で緩やかな自粛生活を維持していたため、3月の2週間ほどはカテゴリーの伸びは最低かつマイナスでした。最終的に視聴時間は2.4%の伸びでした。

配信時間は3月末時点で第1週比6.7%下落、配信者数も13.4%下がりました。

日本語で人気のあったイベントはTwitch Streamer Battle (UNO)で最高同時視聴者数で53,000を記録しました。5月に行われたLJL Spring 2020 では最高同時視聴で67,792人もの多くのオーディエンスを集めました。

4月に緊急事態宣言が発令され、国民や企業に対して不要不急の外出を控えるよう自粛要請がなされましたが、欧州のような強制的な発令ではありませんでした。

4月の第2週の視聴時間は前週比 - 3.2%でしたが、配信時間と配信者数は11%伸びました。この月の伸び率は最終的にプラスに転じ、4月の視聴時間は月初比で18.9%、配信時間と配信者数もそれぞれ26.6%23.1%伸びました。

LCK Spring 2020Apex Legends Global Seriesがかなりのインパクトを与えましたが、世界中のゲーマーコミュニティーを惹きつけた新規タイトル『Valorant』の存在を忘れてはなりません。Valorantのeスポーツ関連の結果に関してはこの記事をご参照ください。

日本のTwitchで最も人気のあったストリーマーはSHAKAで、Apex Legendsの配信が目立ち、5月末時点の視聴時間は180万時間、最高同時視聴者数は16,000人を記録しました。
StylishNoobは最高同時視聴者数ではトップで18,000人を記録、視聴時間は140万時間でした。『Valorant』と『Apex Legends』の配信が多かったです。
トップ3の最後はSPYGEAで、視聴時間84万7000時間、最高同時視聴者数17,000人でした。これら3人のストリーマーは互いにコラボして『Apex Legends』などを配信したりもしました。

韓国語

韓国は新型コロナ肺炎のまさに震源地のひとつでしたが、2015年のMERSウイルスでの経験のおかげでこの新しい感染症と戦う準備が出来ていました。それ故韓国の戦略は強制的な隔離ではなく、市民と感染者と接触した全ての人に対する先進的な検査に向けられていました。

韓国においてロックダウンは実施されなかったこともあり、ストリーミングのカテゴリーにおける急激な伸びはありませんでした。視聴時間は3月に8.2%伸びまたが、ほとんどがLCK Spring 2020PGS Berlin Korean Finalsの影響によるものです。3月末の配信時間の伸びはマイナスで月初比で- 6.8%を記録、ストリーマー数のカテゴリーも-7.1%という極めて残念な動きでした。

4月に入っても韓国の状況は変わらず、人々は強制的な隔離なしにソーシャルディスタンスを維持しました。

4月第2週の伸びは月初比6.5%でTeamfight Tactics GalaxiesとLCK Spring 2020の開幕が要因です。第3週は月初比で再びマイナスの指標(-6.3%)に終わり、配信時間も3.9%減少しました。

4月末の視聴時間は改善しましたが、ポジティブではなく最終週の視聴時間は第1週と比べて-2.6%という結果でした。

LCK Spring 2020LCK Summer Promotion 2020が4月末の数値の改善につながりました。今回のLCKについての記録は最近の関連記事をご参照ください。

視聴データ的には韓国語のデータが他の言語に比べて伸びとしては最も悪い結果となりました。

5月にTwitchで最も人気のあった韓国のストリーマーはプンウォルリャンで視聴時間240万時間と最高同時視聴者数23,000人を記録しました。主な配信カテゴリーは「Teamfight Tactics」、「Games + Demos」と雑談でした。
また、ハンドンスクがTwitchに復帰し、180万視聴時間と24,000人の最高同時視聴者数を記録しました。主なカテゴリーは「Teamfight Tactics」、「League of Legends」、「Fallout 4」と雑談でした。
ソセボムニャンもトップ3に返り咲き、140万視聴時間でカテゴリーは「League of Legends」と雑談でした。

タイ語


3月にタイでは地方や都市間の移動が制限され、境界が閉じられました。3月の初めに視聴時間は20.1%、第4週には53.9%伸びました。配信時間も15.6%、配信者数も8.6%成長しました。4月の動きもポジティブで、視聴時間で月初比35.4%、月末時点では視聴時間31.7%、配信者数も24.2%上がりました。

4月にタイ語において最も人気のあったトーナメントのひとつはESL One Los Angeles 2020 Europe & CISでした。このトーナメントはピークでタイ語のユーザーを17,000人引きつけました。また、PUBGのトーナメントも人気で、例えばPUBG Thailand Series 2020 Phase 1はTwitchで最高同時視聴者22,000人を記録しました。

ベトナム語

ベトナムは2月には感染拡大防止のため感染者を登録させると共に、コロナウイルスの状況を予測し、厳格な隔離を実施していました。

そのため、ベトナム語の指標は最も高い伸びを示した。3月第2週の視聴時間は100%、配信時間は61%、配信者数は35.1%の伸びを示しました。

成長のピークは3月の第3週で視聴時間で255%、配信時間で97%、配信者数で50%成長しました。月末に動きは落ち着きましたが、それでも記録破りの163.9%の視聴時間、配信時間でも94.4%の伸びを示しました。

3-4月に多くのESLトーナメントが実施され、ベトナム語のカテゴリーではそれらが最大のインパクトを与えました。ESL Pro League Season 11 Europeのベトナム語の視聴者数は17,000人、視聴時間で484000を記録しました。また、ESL One Los Angeles 2020 Europe & CISは視聴者数は同様でしたが、視聴時間はそれよりも多い58万5000時間を記録しました。

4月末には新規感染者は発生しなかったため、政府は隔離政策を緩和しました。この影響はチャートにかなりはっきり現れています。4月第2週の視聴時間は月初比20.4%の成長でしたが、第3週は20.1%急落しました。配信時間と配信者数にも同様の動きがありました。

4月末時点で視聴時間は第1週と比べ39.5%と大きく下落したのに比べて、配信者数と視聴時間は42%と大幅に増加しました。

インドネシア語

3月末にインドネシアは国境を閉鎖しましたが、隔離は実施しませんでした。インドネシアでは人々は感染の拡大を防ぐため自主的に引きこもりました。

3月初めに視聴時間は229%成長、第4週目は56.9%下落しました。配信時間と配信者数はそれぞれ24.63.3%下落しました。

4月に視聴時間が116%増、配信時間68.9%増という急激な伸びを示しましたが、配信者数は3.3%減少しました。

ESL ONE Los Angeles 2020が最も人気なイベントでした。東南アジアで最高同時視聴者数16,000人、79,000視聴時間を記録しましたが、欧州とCIS地域ではそれぞれ14,000人、24万9000時間でした。

ESLに加えて、BTS Pro Series: Southeast Asiaもインドネシア語ユーザーの関心をひきました。

まとめると、アジア地域も世界の他の地域と同様で、コロナ対応による状況が直接的に配信の状況に影響し、ある国では230もの視聴時間の上昇があったからと言って、別の国ではeスポーツへの関心が高いにも関わらず、そのような上昇にならなかったところもあるのです。

来月も同様にダイナミクスな展開があるのでしょうか?我々のSNSをフォローして、来月のレポートをお待ちください。

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